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2008年01月27日

●CoffeeTripp Vol.43「カリブ海に浮かぶ魂の歌声 - Jon Lucien」(08/01/24)

波の音やカモメの鳴き声を彷彿とさせる、優しさと深みに満ちたスキャット・ヴォイスとガッドギター。
カリブ海に浮かぶトルトラ島出身のJon Lucienの紡ぎ出す音は、のどかな自然に満たされたその島そのもの、という気がします。

1942年、カリブ海ヴァージン諸島のトルトラ島生まれ。1960年代半ばにニューヨークに移住し、ミュージシャンとしてのキャリアをスタート。
Bossa Nove/SambaのグルーヴとJazz/Soulの情感を絶妙にミックスさせたサウダージ感溢れるサウンドに、自身が影響を受けたと語るナット・キング・コールを彷彿とさせる滑らかなバリトン・ヴォイス、とりわけ独創的なスキャット・ワークは今なお唯一無比の魅力を放っています。

今回は1970年のデビューアルバム「I am now」、グラミー賞にもノミネートされた1973年の名盤「Rashida」、そしてGRPレコード創設者のデイヴ・グルーシンのプロデュースワークが光る1974年作「Mind’s Eye」、個人的にJon Lucien初期の最高傑作と思う1970年代3部作からお届けします。

惜しくも昨年8月に他界してしまったJon Lucienですが、その純粋で計算のない才能、最後まで揺らぐことのなかった音楽への信念に、心から賛辞を贈りたいと思います。

【2008.1.24 Air-play】
1.When The Morning Comes
2.Kuenda
3.Would You Believe In Me
4.Who Will Buy?
5.Love Everlasting
6.Pleasure Of Your Garden
〜/Jon Lucien

★今回のオープニング&エンディング曲
『Ritual Fire Dance(Future-Red Mix)-“恋は魔術師”より「火祭りの踊り」』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)

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2008年01月19日

●CoffeeTripp Vol.42「比類なきクロスオーヴァー・スタイリスト - Joni Mitchell」(08/01/17)

Joni Mitchellの70年代作品と出会ったのは、10代の終わりに渋谷にあったSwingというジャズ喫茶でのことでした。
確か1960年代からやっている店で97年には閉店してしまったので、僕が行っていた頃はもう最後のほうでしたが、カランカランと鳴るドアを開けると薄暗くカビ臭い店内にでかいプロジェクターとスピーカー、所狭しと飾ってあるジャズミュージシャンの写真、冷えすぎた(そしてたまにぬるい)ビールとおつまみのセット、薄いコーラ・・・渋谷の安っぽい喧噪からドアを隔てて60年代に迷い込んだかのような、まさに時空を超えた空間。
そこで見たのが「Shadows and Lights」のライブでした。

今は亡きJaco、Brecker、Alias、そして珍しくストライプシャツを着ていない黄色いMethenyにLyle Maysというメンツを自在に操る大女(失礼!)、これは誰なんだ!というのが第一印象でしたが、フォーク、カントリーをクロスオーバージャズとミックスさせたサウンドが強烈に印象に残り、翌日からレコード屋を漁って入手したのが「The Hissing of Summer Lawns」「Don Juan's Reckless Daughter」そして「Hejira」でした。
(肝心の「Shadows and Lights」のビデオはなかなか見つからず、翌年アメリカ旅行をした時に行く先々のレコード屋で探しまくり、シカゴのレコード屋で入手することが出来ました)

この3枚は言うまでもなくどれも素晴らしいのですが、
果てしなく広がる北の荒野を旅するロードムービーを聴いているかのような「Hejira」。
今回はこの作品をご紹介したいと思います。
1976年発表の本作タイトルは、アラビア語のHijra(イスラム教の開祖ムハンマドの622年のマディーナへの移住のことを指す)を英語に音訳した言葉で、邦題は「逃避行」となっています。
ジョニ本人いわく、自ら一人旅をしている間に書かれたアルバム、とのこと。
北の大地に広がる銀世界を思わせる冷たさの中に、その大地を独り旅する人の体温や孤独感といった甘い温もりが感じられ、1曲1曲が確実な存在感をもって心のなかに染み込んでいきます。

日常の喧噪を離れ、自分を見つめたい気分の時に聴いてみてほしいアルバムです。


【2008.1.17 Air-play】
1.Coyote
2.Black crow
3.Amelia
4.Hejira
   〜/Joni Mitchell
★今回のオープニング&エンディング曲
『Ritual Fire Dance(Future-Red Mix)-“恋は魔術師”より「火祭りの踊り」』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)

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2008年01月12日

●CoffeeTripp Vol.41「天才にして孤高のダミ声 - Leon Russell」(08/01/10)

今週は、レオンラッセルのShelterレーベル時代の作品から。

レオンラッセルは19の時に先輩のギタリストから「これはいいよ。聴いてみな」といわれて1本のテープをもらったのがきっかけです。
そのテープはShelter時代のアルバムからセレクトされたベストで、どの曲も芳醇なエナジーに溢れた生々しい演奏に驚き、すぐさまCD屋に走りShelter時代のアルバムを全て買った記憶があります。
クラプトン、ストーンズ、ビートルズ、MG'sの面々が全面的にバックアップしたその才能。
アメリカ南部のルーツミュージックの泥臭さを根っこに持ちながら、同時に洗練されたセンスも併せ持つオリジナリティーと懐の深さ。
でも何といっても衝撃を受けたのはレオンのヴォーカルでしょう。
こんなダミ声でメインヴォーカルを取っている曲は、それまでジャイアンのリサイタル(本物は聴いたことないですが。レコードはあります(笑))以外は知りませんでした。
でも聴き込んでいくと、その声の裏に脆くて繊細な部分もあったりして、とてもエモーショナルで心に響きます。

誰もが聴いたことがあるであろう、名曲「A song for you」。
古今東西いろいろな一流ミュージシャンがカバーしていて、それぞれが「それなりに」素晴らしい仕上がりではありますが、
聴いた後に心の隙間を吹きすさぶ風を感じるのは、やはりオリジナルの、レオンのその声でしかありえないのです。


【2008.1.10 Air-play】
1.Song For You
2.Shoot Out on the Plantation
3.Delta Lady
4.This Masquerade
5.Lady Blue
   〜/Leon Russell」
★今回のオープニング&エンディング曲
『Ritual Fire Dance(Future-Red Mix)-“恋は魔術師”より「火祭りの踊り」』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)

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2008年01月03日

●CoffeeTripp Vol.40「Happy New Year! ‘Lady Soul’ アレサフランクリン@Atlantic」(08/01/03)

★CoffeeTripp Vo.40ダイジェスト版を試聴する
あけましておめでとうございます。

そしてCoffeeTripp2008年のスタートを彩っていただけるのは、1961年のデビューから現在に至るまで40年以上の長いキャリアを誇る、説明不要の史上No.1女性ソウルシンガー、アレサ・フランクリン。
今回はその長いキャリアの中から1967年〜79年頃のAtlantic在籍時代の作品、そしてその中でもメロウで深みと広がりを感じさせるものを中心にセレクトしてみました。
なぜか年始になると聴きたくなるんですよね。強い精神性と優しさを併せ持ち、どこまでも前向きに歌うアレサのヴォーカルが。

僕のアレサ・フランクリンとの出会いなんですが、
「とりあえずソウルっていったらまずアレサを聴いてみよう!」というのとはちょっと違っていて、自分が好きだったバックミュージシャンの経歴をさかのぼっていったらアレサにたどり着いた、という感じです。
アレサのバックバンド、キング・カーティス率いるキングピンズは、世界最高のエレクトリックベーシスト、ジャコ・パストリアスのスタイルに大きな影響を与えたといわれるジェリー・ジェモット、日本ではDonny HathawayやStuffでのプレイで有名なギタリスト、コーネル・デュプリーをはじめ、チャック・レイニー、バーナード・パーディー等多くの名スタジオ系プレイヤーを輩出しているのですが、
直接のきっかけは、僕が19の時にバンドでコピーしたSteely Danの「Kid Charlemagne」という曲があまりに強力かつ衝撃的で「このリズム隊は何なんだ!」と調べてみたらチャック・レイニー&バーナード・パーディーのコンビネーション、そこから遡っていってキングピンズ、そしてその答えはアレサ・フランクリンでした〜ということで、これは聴かなきゃいかんだろうということで、聴き始めたのが始まりでした。
そしてそれ以降今まで、何度聴いても色褪せることはありません。

父は牧師、母はゴスペルシンガーという家庭環境から、一般的にはゴスペル・フィーリングがアレサのヴォーカルスタイルを説明する言葉になっていて、例えば大ヒット「Respect」等に代表される、これぞソウル!というのも、もちろん好きなのですが、
個人的にはジャズソウル的なフィーリングがあるメロウな曲でのアレサのヴォーカルが、好みです。
彼女の音楽的な深みがよりいっそう歌に反映されていて、それに呼応するかのように素晴らしいバックミュージシャンたちも本領を発揮、その懐の深さが堪能できる作品になっています。
アレサのゴスペルシャウト的な大ヒット曲以外知らなかった、という方がいましたら、ぜひ一度聴いてみてほしいと思います。

★CoffeeTripp Vo.40ダイジェスト版を試聴する
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【2008.1.3 Air-play】
1.Sparkle
2.Love The One You're With
3.Make It With You
4.Day Dreaming
5.Until You Come Back To Me
★今回のオープニング&エンディング曲
『Ritual Fire Dance(Future-Red Mix)-“恋は魔術師”より「火祭りの踊り」』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)

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