2008年08月31日

●CoffeeTripp Vol.72「孤高のblue eyed soul singerとして・・・Gonna Take a Miracle/Laura Nyro」(08/08/28)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------

今回はローラ・ニーロの、ある種異色作、しかし実はヴォーカリストとしては最高傑作と僕は思う1971年作「Gonna take a miracle」を紹介。

68年作「Eli And The Thirteenth Confession」69年作「New York Tendaberry」で、知名度に勝るキャロルキング、ジョニミッチェルをある種凌駕するオリジナリティーと狂気を吐き出してきたローラの、全曲R&Bのカバーアルバムである。
ただR&Bのカバーといってもローラの世代が影響を受けた曲なんで、カーティスメイフィールド等以外は最近の若い人にはあんまり知名度がない曲が多いと思われますが、逆にオリジナルを知らないリスナーにとってはローラのシンガーとしての魅力を感じてもらえるアルバムではないかと思います。

吉田美奈子さんや矢野顕子さん等に大きな影響を与えたであろう(ちなみに僕は大学のとき吉田美奈子さんを熱烈に聴き込んで&バンドでコピーしていた時期があり、そこからローラ・ニーロを知って聴き始めました)60年代〜70年代前半特有の「鋭く乾いた」シンガーソングライターの雰囲気は本作では陰を潜め、ローラが自らのルーツを奔放に表現しています。
コーラス隊として参加しているパティー・ラベル(この時はまだそんな有名ではなかった)率いる"Labelle"がローラのソウルフィーリングを触発し、時に暗くて濃すぎるローラの声質を深みあるソウルフルな表現に導いており、ボーカルとコーラス隊のコール&レスポンスは本作の聴き所の一つだと思います。

ローラ・ニーロを聴いたことのない方、キャロルキングに物足りなくなってきた方、はたまた順番を間違って(失礼!)最初に初期の濃厚な3枚を聴いてしまい「ローラ・ニーロは重すぎてどうも・・・」という方にもおすすめしたい名盤です。
リマスターCD版にはピアノソロライブのおまけ(これはこれで別に出てるんですけど)まで収録されていて、お得です;)

1.I Met Him On A Sunday
2.Monkey Time/Dancing In The Street
3.Gonna Take A Miracle
4.Jimmy Mack
5.(You Make Me Feel Like) A Natural Woman (Live)
6.O-o-h Child (Live)
7.Up On The Roof (Live)
Gonna Take a Miracle / Laura Nylo

★今回のオープニング&エンディング曲
『Horizon』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)



「あなたの知らない邦楽が、ある。」

ダイナミックでメロディアスなスキャットボーカルと、しなやかなグルーヴの融合。Jazzfunk、Bossa、Electronicaのサウンドを新次元に昇華した2nd アルバム、音楽に飽きたオトナたちへ。

RoundTripp 2nd Full Album「Fly to Possibility」を試聴する

2008年08月02日

●CoffeeTripp Vol.68「猛暑に効く!クール&スリリングな音の大洪水---Flood/Herbie Hancock & Headhunters」(08/07/31)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------

先週のJimmy Smithに続き、今週も70年代の名ライブ盤をご紹介。
ハンコック&ヘッドハンターズの1975年のライブ「Flood」そして何とLive in Japanです。これをリアルタイムで見れた世代の方を本当にうらやましく思います。
こんなアヴァンギャルドでクールな演奏を、渋谷公会堂(いまはCCレモンホールですね)という超普遍的な場所で聴いて、道玄坂を下って駅に向かうなんて(笑)

バンドのパーソネルは当時のハンコックのメインフォーマットであるHead Hunters Band。黒くうねるようなファンキーなリズムセクションに乗って神秘的でスリリングなソロとハーモナイズを繰り広げるハンコックのピアノそしてフェンダーローズのサウンドは、ライブならではの荒々しいインタープレイの真骨頂とも言える魅力に満ちています。
客席の雰囲気も演奏に完全にのまれている、そんな空気感まで伝わってくる強烈な一枚です。


1.Introduction/Maiden Voyage
2.Actual Proof
3.Butterfly
/Herbie Hancock & Headhunters

★今回のオープニング&エンディング曲
『Horizon』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)



「あなたの知らない邦楽が、ある。」

ダイナミックでメロディアスなスキャットボーカルと、しなやかなグルーヴの融合。Jazzfunk、Bossa、Electronicaのサウンドを新次元に昇華した2nd アルバム、音楽に飽きたオトナたちへ。

RoundTripp 2nd Full Album「Fly to Possibility」を試聴する

2008年07月27日

●CoffeeTripp Vol.67「暑さを吹き飛ばすゴリゴリ・ジャズオルガン---Root Down/Jimmy Smith Live」(08/7/24)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------

まさに猛暑と呼ぶに相応しい昨今の気候。
こんなときはやはり暑さを吹き飛ばすジャズ・ライブということで、
今回はジャズオルガンの巨匠、ジミー・スミスの1972年のライブ盤「Root Down」をお送りします。

かつてのMedeski,Martin & WoodそしてSoulive等のブレイクで一気に再注目を浴びたSoul jazz/Jam bandですが、そのルーツはまさにここにあり!
骨太なハモンドオルガンのサウンドでバド・パウエルの如くゴリゴリ弾きまくるジミー・スミスの超人的パワー、そしてバックを支えるクールでグルーヴィーなリズムセクションは2008年のこの暑さを軽く吹き飛ばす程の熱さとエネルギーに溢れています。


1.Sagg Shootin' His arrow
2.Root Down
/Jimmy Smith

★今回のオープニング&エンディング曲
『Horizon』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)



「あなたの知らない邦楽が、ある。」

ダイナミックでメロディアスなスキャットボーカルと、しなやかなグルーヴの融合。Jazzfunk、Bossa、Electronicaのサウンドを新次元に昇華した2nd アルバム、音楽に飽きたオトナたちへ。

RoundTripp 2nd Full Album「Fly to Possibility」を試聴する

2008年07月05日

●CoffeeTripp Vol.64「 "アネゴ!"なジャズエンターテイナー - Dee Dee Bridgewater」 (08/07/03)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------

今回はDee Dee Bridgewaterの1994年録音のアルバム "Love and Peace: A Tribute to Horace Silver" をご紹介。

Horace Silverへのトリビュートとしてセルフプロデュースで制作された本作は、Horaceのインテリジェントな楽曲をエモーショナルなJazz-Soulフィールで表現するDee Dee、そしてバックミュージシャンは最初でフランスでブレイクした彼女だけあって、Andre CeccarelliやThierry Elirz等を起用、幅広いセンスが絶妙にブレンドされた名盤です。

Dee Deeは若かりし頃はRoy Ayersのアルバムで歌ってたりとかソウル〜クロスオーヴァー的なディレクションの時代もあったせいか、ジャズなんだけどソウルフルな親しみやすいフィールがあって好きですねえ。
ライブステージも東京のBlue Noteで見たことがあるのですが、CDからはなかなかイメージできない強力なパワーとエンターテイナー振りに圧倒された記憶があります。
あと驚いたのが、結構前のほうで見たのですが、その腹筋の凄さ!
「ドレスの中にバスケットボールが入ってるのか?」と思ったくらい。

数々のギグで磨き上げられてきた真の実力を感じるヴォーカリストです。


1.Permit Me to Introduce You to Yourself
2.Soulville
3.Filthy McNasty
4.You Happened My Way
5.Nica's Dream
  
Love and Peace: A Tribute to Horace Silver/Dee Dee Bridgewater


★今回のオープニング&エンディング曲
『Horizon』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)

2008年06月26日

●CoffeeTripp Vol.63「虹色に輝くライブ!---Al Jarreau」 (08/06/26)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------
Midori@RTです。
今回はアルジャロウの1977年のライブアルバム「Look to the Rainbow」特集。
オープニングの2曲はやっぱり続けて聴かないと。ってことでそのままかけちゃいました。
なんてあたたかい歌とサウンドなんでしょう〜。そしてミラクルなスキャット。声なんだか楽器なんだかわからなくなる部分もあったり。このアルバムを聴くと、自然と顔がゆるくなりますので、ゆるめたい方はぜひ!

1.Letter Perfect
2.Rainbow in your eyes
3.Could you believe
4.Take Five
  /Al Jarreau


★今回のオープニング&エンディング曲
『Pavane pour une infante defunte(Beauty-Flow Mix)-亡き王女のためのパヴァーヌ』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)



「あなたの知らない邦楽が、ある。」

ダイナミックでメロディアスなスキャットボーカルと、しなやかなグルーヴの融合。Jazzfunk、Bossa、Electronicaのサウンドを新次元に昇華した2nd アルバム、音楽に飽きたオトナたちへ。

RoundTripp 2nd Full Album「Fly to Possibility」を試聴する

2008年06月09日

●CoffeeTripp Vol.60「シルクの似合う夜----The Isley Brothers」 (08/06/05)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------

梅雨に入り、しっとりとした気候も垣間見える今日この頃。
そんな日はしっとりとしたThe Isley Brothersのナンバーを。

1950年代に結成、1959年のファーストリリースから現在まで、50年(!)近くにわたって現役で活動しつづけるIsley。そのレパートリーはキャリアの長さに相応しく、ソウルフルでファンキーなスタイルからメロウでしなやかなバラードまで実に幅広いですが、今回はしっとりとした美しいミディアム〜バラードにフォーカスを当てたセレクションでお届けします。

メジャーなところでは4、5あたりのナンバーですが、
個人的には1、3が最高です。切なくも美しい楽曲、まさしくシルクのようなヴォーカルハーモニーが堪能できます。


【2008.06.05 Air-play】
1.The highways of my life
2.Brown eyed girl
3.Hello It's me
4.Between the sheets
5.For the love of you

/The Isley Brothers

★今回のオープニング&エンディング曲
『A day out!』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)

2008年06月01日

●CoffeeTripp Vol.59「自分的に青春のジャズコーラス・エンターテイナー〜The Manhattan Transfer」 (08/05/29)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------

ジャズコーラスグループの大御所、Manhattan Transferのデビューは1975年なので、もう今年でデビュー33周年ということになります。

僕がManhattan Transferを聴いたのは大学1年のときで(AOR=ジェイグレイドン色が濃い頃のアルバム「Mecca for Moderns」)、そのときはそれほどのめり込まなかったのですが、
大学3年のアメリカ旅行でマントラのライブビデオを買ってきた頃から少しずつ興味が再燃、そして大学4年の時に学内のジャズコーラスグループにベーシストとして参加することになったのをキッカケに、マントラをはじめジャズコーラスというジャンルを本格的に聴き込むようになりました。(世代的にリアルタイムではないんですが、大学4年の一年間はそのバンドにかなり没頭したので、時期が時期でもあり自分にとってちょっとした「青春」なジャンルでもあります(笑))

そして最初にマントラを聴いたときの「Clifford Brownの"Joy Spring"のソロを、Weather Reportの"Birdland"を、こんな風に表現できてしまうのか・・・!」という驚きは、今聴いても薄れることはありません。

今回ご紹介するアルバムは1985年発表の「Vocalese」
完成まで2年以上を費やしたといわれる本作は、音楽を本当に愛し、尊敬しているからこそ成し得た、まさに金字塔と言えるJazz Vocaleseの名作です。


【2008.05.29 Air-play】
1.Rambo
2.Meet Benny Bailey
3.That's Killer Joe
4.To You
5.Sing joy spring

/The Manhattan Transfer

★今回のオープニング&エンディング曲
『A day out!』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)

2008年05月22日

●CoffeeTripp Vol.58「Have You Noticed? - Ludmilla featuring Linda Lewis」 (08/05/22)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------

CoffeeTrippブログではお久しぶり、のミドリ@RoundTrippです。
今回のコーヒートリップはLudmilla featuring Linda Lewis の「Have You Noticed?」を特集。

リンダルイスといえば私がもっとも好きなアーティスト!というわけで、当然このコーナー、書かせていただきますヨ!

リンダルイスはイギリス出身のシンガーソングライター。ソウル、フォーク、ジャズ、レゲエの要素を彼女の感性で、ユニ〜クに料理した作品が魅力その1。
そしてなんといっても、魅力その2はソウルフルでありながらイタズラっ子(…表現が古くさい?)のような、かわいらしい歌声です。
名作と言われる「Lark」(=ひばり)というタイトルのアルバムがあるように、青空にはばたくひばりのような、涼やかで愛らしい歌声は、何度私の心を踊らせてくれたことでしょう・・・。

さて、今回ご紹介するアルバムは、ルドミーラというロシア出身のピアニスト兼作詞作曲家の作品で、リンダルイスはヴォーカル参加しています。二人は'86年頃に知り合い、「ブラックロシアン」(・・・ネーミングが安易な気も。。)というユニットを組んでライブを行っていたそうです。一度コンビを解消したものの、また一緒に活動できる日を望み、ルドミーラが曲を作りはじめ、このアルバムが実現。'93年に米国のオレンジ・レコードというインディペントレーベルからリリースされました。

ルドミーラのジャズ〜クラシックの要素、そしてリンダのソウル〜ラテン〜レゲエの要素が絡み合った、オリジナリティーの高い色彩豊かな作品に仕上がっています。

名義で言えば、ルドミーラの作品、ですけどもリンダファンとしては必ず!押さえておかなければいけない1枚だと言えましょう。もちろんリンダの作る曲はユニークで愛らしく、スモーキーでセンチメンタルなところがイイ!のですが、ルドミーラの作った上質で重厚感のある・・・でもポップさも兼ね備えた楽曲、をリンダが歌うと、またひと味違った魅力が引き出されて、「いちファン」としてはルドミラに感謝したくなります。

アルバムはサンバの「Orange Sun」から始まります。大人の女性2人の豊かな感性に溢れ、あたたかく包み込んでくれるような優しく、カラフルな曲たち・・・これからの季節にはもってこいの1枚です♪


【2008.05.22 Air-play】
1.Have you noticed?
2.Don't kiss me goodbye
3.Heartless man
4.Orange sun
5.No time for kissing

/Ludmilla featuring Linda Lewis

★今回のオープニング&エンディング曲
『A day out!』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)

2008年05月11日

●CoffeeTripp Vol.57「GW特集③--まさにゴールデンな不滅の70's 3部作Part3"Fulfillingness' First Finale" - Stevie Wonder」 (08/05/08)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------

GW特集「Stevie Wonder70年代3部作」もついに最終回!
1974年作"Fulfillingness' First Finale" の中からセレクトしてお送りします。

First Finaleというタイトルの言葉にも表れているように、3部作の最後にふさわしい雄大さ、暖かさに満ちた一枚です。
1、2作目に見られた(特に2作目"Innervisions")緊張感は抑えられ、その分柔らかく、聴きやすくなっていますが・・・歌っている内容は時に悲しく、時に辛辣に、そして美しく心に響きます。
前作"Innervisions"では、タイトル通り人間の内面に鋭い目を向けた、深く沈み込んでいく内容の歌詞が多かったのに対して、本作では人として生まれて、美しい人生を送っていくことの喜び・・・その道程には悲しく辛いこともあるけれど・・・より外に向かっていくようなテーマにシフトしている気がします。

ラスト2曲のBird of Beauty〜Please Don't Goで解き放たれるパワーとソウルは、まさに「fulfillingness」という言葉に相応しい、スティーヴィーの充実ぶりを感じることができます。
そしてそれはfirst finaleであると同時に、次なる超大作「Key of Life」につながっていくのです。


【2008.05.08 Air-play】
1.Boogie on Reggae Woman
2.Creepin'
3.You Haven't Done Nothin'
4.Heaven Is 10 Zillion Light Years Away
5.Bird of Beauty
6.Please Don't Go

/Stevie Wonder

★今回のオープニング&エンディング曲
『A day out!』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)

2008年05月04日

●CoffeeTripp Vol.56「GW特集②--まさにゴールデンな不滅の70's 3部作Part2"Innervisions" - Stevie Wonder」 (08/05/01)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------

今週はGW特集の第2回目。
Stevie Wonder70年代3部作の第2作目となる1973年リリースのアルバム "Innervisions" の中からセレクトしてお送りします。

僕にとっては、このアルバムがStevie70年代3部作との出会いでした。
それまでは彼の代表作「key of life」とそれ以降のポピュラー寄りの曲を聴いてたんですが、
あるとき(確か18歳ごろかなあ)・・・中古CD屋で何百円かで発見し、金が無い10代の「とりあえず安いから買っとくか」発想で入手したところ・・・
こんなディープでシリアスな世界観をやってたんだ、と驚き。
それまで僕がStevieに対して持っていたイメージと「内省的」という言葉は、あまり結びつかなかったんだけど、
これはまさに「内省的スティーヴィー」の最高傑作だと思います。

そして音楽的には・・・
もう説明の言葉が見つかりませんね。
言葉では語れない、とはまさにこのことです。とにかく、聴いてください^^/


【2008.05.01 Air-play】
1.Golden Lady
2.Living for the City
3.Too High
4.All in Love Is Fair
5.Don't You Worry 'Bout a Thing

/Stevie Wonder

★今回のオープニング&エンディング曲
『A day out!』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)


「あなたの知らない邦楽が、ある。」

ダイナミックでメロディアスなスキャットボーカルと、しなやかなグルーヴの融合。Jazzfunk、Bossa、Electronicaのサウンドを新次元に昇華した2nd アルバム、音楽に飽きたオトナたちへ。

RoundTripp 2nd Full Album「Fly to Possibility」を試聴する

2008年04月22日

●CoffeeTripp Vol.55「GW特集①--まさにゴールデンな不滅の70's 3部作Part1"Talking Book" - Stevie Wonder」 (08/04/24)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------

毎日がすっかり暖かくなり、もうすぐGWですね!
そしてGWのコーヒートリップは、4/24、5/1、5/8の3回にわたって、今やThe Living LegendなStevie Wonderの70年代不朽の3部作、"Talking Book", "Innervisions", "Fulfillingness-First Finale" を特集してお送りします。

Stevie Wonderのアルバムはずっと番組で紹介したかったんですが、Stevieの誕生日はGW明けの5月13日!ということもあり、その名にふさわしいゴールデンなWeekに特集しようとあたためていました。

今回ご紹介する"Talking Book"は1972年に発表されたアルバムで、あの不朽の名曲 "You are the sunshine of my life"からスタートしますが、彼のトレードマークであるヴォーカル、ピアノそしてハーモニカのみならず、シンセサイザー、ドラムなど多くの楽器を自らプレイすることにより、ワンアンドオンリーの音世界を作り上げるスタイルを確立した最初の作品ではないかと思います。
初めて聴いた時「いやにミュージシャンのクレジットが少ないなあ・・・たくさん音が入ってるのに・・・?」と思いながらミュージシャンのクレジットを読んでいたら、最後の行に「All other tracks by Stevie Wonder」の一文を発見(笑)驚愕した記憶がありますが、
一流のスタジオミュージシャンですら創り出せない(それは、作曲者が各パートの意図を最も理解しているはず、という原則からすると逆に当然のことなんですが)絶妙のアレンジとコンビネーションがこのアルバムの個性を決定づけています。
もちろんそうは言っても、他の参加ミュージシャンは当然豪華です。Jeff Beck,Ray Parker Jr.Buzz Feton,David Sanborn等、70年代クロスオーヴァー〜80年代フュージョンムーブメントを牽引するミュージシャンによるスパイス溢れる演奏が随所に光っています。

そして何といっても、この時期のStevieは楽曲と声の素晴らしさに尽きます。
大ヒットの"You are the sunshine〜","Superstition"はもちろんのこと、中低域の声質の魅力を存分に活かしたメロウなナンバー"Tuesday Heartbreak"、妖しく不穏な雰囲気の"You've Got It Bad Girl"、後のStevie Balladスタイルの礎とも言える"You and I"・・・まさに黄金の3部作の皮切りに相応しい内容と言えるでしょう。


【2008.04.24 Air-play】
1.Tuesday Heartbreak
2.You've Got It Bad Girl
3.Blame It on the Sun
4.Superstition
5.You and I
6.You Are the Sunshine of My Life

/Stevie Wonder

★今回のオープニング&エンディング曲
『Cinematique』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)

2008年04月14日

●CoffeeTripp Vol.53「もはや大御所の域に達した日本バブル期のSoul Diva - Chaka Khan」 (08/04/10)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------

Chaka Khanの日本での大ヒットといえば、おそらく80年代バブル期を代表する名バラード「Through the fire」そして同時期にやはりブラックミュージックの頂点を極めたPrinceのカバー「I feel for you」だと思いますが、
このお方ほど時代によって声が違う(それは時代時代によるサウンドエフェクト処理の産物でもありますが、その要素を除外したとしても)ヴォーカリストは居ないのではないでしょうか。

70年代、Rufusと活動を共にしていた頃のチャカは、80年代以降の体型からは想像もつかない(失礼!)セクシーでスリムなスタイルで、ドライ&タイトでパンチの効いた正統派ソウルのヴォーカルスタイルでした。
80年代、ぐっとボリューム感を増した体型、「もはや『胸』ではなく『乳』」とまで称されたド迫力バディはそのまま日本バブル期ソウルの象徴となり、強烈なハイトーンに80年代特有のウェットなエフェクトをふんだんに効かせたヴォーカルサウンドが数々のヒット曲で聴かれ、それがチャカカーンのトレードマークとなりました。
(嘘か本当か知りませんが当時チャカの来日時にはイケメンのホストが身の回りの世話役(何を世話すんでしょうね)としてあてがわれたという、まことしやかな噂があったそうです)
そして90年後半以降はぐっと枯れた声質に変化し、ジャズ方面にシフトした活動が増えてきているようです。

今回は78年のデビューアルバム、そして80年代初頭の2nd、ぎりぎりバブルに入る直前までの美味しい2枚の名作からお届けします。
豪華絢爛な一流ミュージシャンが集結、ベーシスト的にはWill Lee、Anthony Jackson、Abe Laboriel、Phil Upchurch(ギタリストとしてのほうがおそらく有名ですが、ベースも実に秀逸です)をはじめとした最高峰が君臨し、僕自身この2枚は19〜20歳頃までの間に、もっとも完コピしたアルバムです。

なお2008年グラミー賞R&Bアルバム部門を受賞した最新作「Funk this」は、70年代のRufusを彷彿とさせながらそれをさらに新しくブラッシュアップした感じに仕上がっており、Sarah VaughanやAletha Franklinなど大御所に聴かれる太く枯れた声質を帯びはじめたChakaの堂々たるヴォーカルが堪能できます。
今回オンエアの曲が気に入った方は、そちらもぜひCheck!です。

--------------------------------

【2008.04.10 Air-play】
1. Love Has Fallen on Me
2. We Got the Love
3. Message in the Middle of the Bottom
4. I was made to love him
5. I Know You, I Live You
6. And the Melody Still Lingers On (Night in Tunisia)
  /Chaka Kahn
★今回のオープニング&エンディング曲
『Cinematique』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)

2008年04月03日

●CoffeeTripp Vol.52「CoffeeTrippも1周年---My Favorite!! Sly & Family Stone」 (08/04/03)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------

50回目を迎えたと思ったら、もう1周年。ほんと?

(月4回)×(12か月)-1回休み = 51なので、52回目の今日は1周年ですね、確かにそうだ。

というわけで、
最近「◯◯記念」続きを良いことに自分たちの好きなアーティストに大きく偏ったオンエアがなされていますが、今日も引き続きその路線でSly & Family Stone。
未だ現役を続けるSly、再結成絡みも含め最近の活動は若干?マークがつくものも多いですが、60年代後半〜70年代前半の活動はまさにカリスマ的ともいえるオーラがあります。
「Dance to the music」「Life」(1968)「Stand」(1969)「There's a riot goin' on」(1971)の一連の作品は、何はともあれ聴くべし!
今回はこれらのアルバム周辺からセレクトしてお送りします。

特に1971年作の「There's a riot goin' on」が個人的最高傑作。
21〜22の頃に最も聴き込んだアルバムです。一聴するとそのくぐもった音質から地味なアルバムのように聞こえますが、実はその逆でSlyの全作品中もっとも冷徹かつ過激な精神が込められています。
そして音楽的クオリティーはもちろんですが、裏技として、そのモコモコした音質が眠りにつく時も耳に優しいんです(笑)
そのイメージとは裏腹に、お休み前の寛ぎミュージックとしても意外や意外、最高に気持ちいい音です。

--------------------------------

【2008.04.03Air-play】
1.I Want To Take You Higher
2.Life
3.Family Affair
4.Sing A Simple Song
5.You Can Make It If You Try
6.(You Caught Me) Smilin'
7.Runnin' Away
  / Sly & Family Stone
★今回のオープニング&エンディング曲
『Cinematique』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)

2008年03月22日

●CoffeeTripp Vol.50「“つづれ織り”の影に隠るる名作---Carole King-“Music” (08/03/20)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------

CoffeeTrippもついに50回目を迎えたということで・・・よくも50回もさしたる内容もないトークを繰り広げてきたのかという気持ちと、まあでも自分なりにがんばったんじゃないの、という気持ちが交錯していますが。
そんな今回は、かの有名なキャロルキング。
何と言っても「tapestry(邦題:つづれ織り)」が大ヒットアルバムとして名高く、「So Far Away」「You've Got A Friend」「Natural Woman(You Make Me Feel Like)」などの名曲が入っていることで知られていますが、しかし今回はその直後に発売されたが為にあまりスポットを浴びることのない隠れた名作「Music」をご紹介します。

本人たちも「Tapestry」の成功後、充実したハッピーな状態で制作されたアルバムで、全作の湿っぽい(しかしこれが日本で受けた理由でもあると思いますが)雰囲気がかなり払拭され、より純粋に音楽を追究している感じ〜特にソウル/ジャズ的なものへの憧憬が感じられるアルバムではないでしょうか。
楽曲もキャロルキングそもそもの個性と、ソウル/ジャズ由来のコード感やアレンジがミックスされて、個人的にはより好きな音です。
--------------------------------

【2008.3.20 Air-play】
1.It's Going To Take Some Time
2.Brother, Brother
3.Carry Your Load
4.Growing Away From Me
5.Music
6.Too Much Rain
  / Carole King
★今回のオープニング&エンディング曲
『Dance of the hours (Italian-Lounge Mix) from La Gioconda
 -“ジョコンダ”より「時の踊り」』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)

2008年02月25日

●CoffeeTripp Vol.47「メロウなジャズソウルといえばこれでしょ!- Marlena Shaw」(08/02/21)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------

世に「メロウ・ソウル」と謳っている音源は数あれど、その中で間違いなく最高峰であろう一枚・・・Marlena Shawが、Blue Noteレーベルに残した傑作アルバム「Who Is This Bitch, Anyway?」

カウント・ベイシーバンドの歌姫にして、Blue Noteレーベル初の女性アーティスト・・・そう聞くとさぞかし典型的なジャズヴォーカルアルバムなのかと思いきや、いわゆるブルーノート的ジャズとは程遠い70'sサウンドのメロウなジャズ・ソウル。
(これが90年代になってDJ系のフィールドで注目を集めたというのは、なかなか面白い話ではあります)
そして音自体はジャズではないものの「深夜にグラスを傾けながら聴ける深みのある音」という意味では、Blue Noteの名盤と並びうる素晴らしい作品に仕上がっています。

デヴィッド・T・ウォーカー、ラリー・カールトン、チャック・レイニー、ハーヴィー・メイソンといった往年の世界的名プレイヤーを従え、ジャジーでメロウなサウンドとゴスペルルーツのソウルフルなヴォーカルを融合した「トロける感触」が最高の一枚です!

--------------------------------

【2008.2.21 Air-play】
1.You Taught Me How To Speak In Love
2.Street Walking' Woman
3.A Prelude For Rose Marie〜Rose Marie (Mon Cherie)
4.Loving You Was Like
A Party
5.Feel Like Makin' Love
  /Marlena Shaw
★今回のオープニング&エンディング曲
『Bossa de la Seine-セーヌ川のボッサ』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)

2008年02月14日

●CoffeeTripp Vol.46「世界で一番美味しいBrownie! - Clifford Brown」(08/02/14)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------

今日はバレンタインデー。バレンタインといえばチョコレート。チョコレートと言えばチョコブラウニー。そしてBrownieといえば・・・
モダンジャズ史上最高のトランぺッター、Clifford Brownをお届けしたいと思います。

さて、既に多くのジャズファンが語っている通り、ブラウニーが25年という短い生涯に残した盤に駄作は一つもないのですが、じゃあ最高傑作は?というと・・・やはり僕は迷わず「Clifford Brown & Max Roach」を推したいと思います。
真に奇跡のプレイと楽曲が詰まっている、永遠に輝き続けるモダンジャズの宝石のようなアルバムです。
溢れんばかりのイマジネーションが輝くブラウニーのインプロビゼーション、最高のA列車のようにドライブするローチのドラミング、ランドとブラウニーの肉厚なユニゾンテーマ、お兄さんとは違って力の抜けたパウエルのピアノプレイ・・・
こんな演奏が(しかも完全一発録音で!)存在することができた時代があったなんて!

なんかね、もう、流れてる空気からして違ったんだろうな、'50年代って・・・という気がします。
昔のジャズを語る時、「古き良き」という言葉がよく使われますが、
ブラウニーのペットは「古き良き」じゃなくて「古いのに今なお最高!」

ジャズに「マニアック」「暗い」みたいなイメージを持っている方がいたら、ぜひこれを聴いてみて欲しいです。
「ジャズは溌剌とした音楽なんだよ!」ってこと、分かってもらえると思います。

ほんとに世界で一番美味しいブラウニーです!

--------------------------------

【2008.2.14 Air-play】
1.Parisian Thoroughfare
2.Daahoud
3.What’s New?
4.Joy Spring

Clifford Brown & Max Roach (1,2,4)
Helen Merrill with Clifford Brown (3)


★今回のオープニング&エンディング曲
『Bossa de la Seine-セーヌ川のボッサ』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)

2008年02月11日

●CoffeeTripp Vol.45「ハードボイルド・ヴィブラフォン - Roy Ayers」(08/02/07)

旅行、休日、くつろぎのひととき・・・CoffeeTrippは最高の時間を過ごすのにぴったりの素晴らしい音楽をご紹介します。

--------------------------------

1990年代以降の再評価により多くの音源が再発され、今やクラブDJやHIPHOP系アーティストから絶大なるレスペクトを受けるヴィブラフォン奏者、Roy Ayers。
1963年「West Coast Vibes」でのデビューから現在までの長いキャリアの中、スタンダードなジャズに始まりながらもオリジナリティーのあるスタンスを確立し、それを堅持し続けた「ジャズヴィブラフォン界の異端児」ともいえる彼の音楽に、時代がようやく追いついたのか・・・という気がしてなりません。

僕がロイエアーズの曲を、もう何十回も(もしかしたら百回以上)聴いているのに、またターンテーブルにのせてしまう理由は、「音楽に対して自由すぎるほど自由なアプローチをしているのに、いざ聴くとスッと気持ちよく、自然に聴けてしまう」からだと思っています。
その自然さは、あたかもおいしい空気のようです。
(実は聴き始めた最初の頃、ロイエアーズの「エアーズ」は空気のAirのことだと勝手に勘違いしてました(笑))

そしてその聴きやすさの中に、意外なとこから引っ張ってくるカバー曲の秀逸な選曲、いわゆる従来型の「ジャズ・ヴィブラフォンサウンド」のイメージを覆すヒップでファンキーなリズムアプローチをはじめ、思わずニヤッとしてしまうスパイスが随所にちりばめられています。

1973年のジャック・ヒル監督/パム・グリア主演によるカルト的名作映画「Coffy」で着目を浴び、以降1975〜76年の間に驚異的なペースでリリースされた「Mystic Voyage」(1975) 「A Tear To A Smile」(1975)「Vibrations」(1976)「Everybody Loves the Sunshine」(1976)。
今回はこれらの作品のなかからセレクトしてお送りしたいと思います。

70年代特有のタイトで乾いたグルーヴとヴィブラフォンの芳醇な響きが醸し出す「ハードボイルド・ジャズ・ヴァイブ」、ぜひ一度お試しあれ。


【2008.2.7 Air-play】
1.Searchin’
2.The way of the World
3.Mystic Voyage
4.Time and space
5.Everybody Loves the Sunshine
〜/Roy Ayers

★今回のオープニング&エンディング曲
『Bossa de la Seine-セーヌ川のボッサ』/RoundTripp

★FM AZUR「CoffeeTripp」毎週 木曜10:00(再放送 土曜 22:00)

2008年01月03日

●CoffeeTripp Vol.40「Happy New Year! ‘Lady Soul’ アレサフランクリン@Atlantic」(08/01/03)

★CoffeeTripp Vo.40ダイジェスト版を試聴する
あけましておめでとうございます。

そしてCoffeeTripp2008年のスタートを彩っていただけるのは、1961年のデビューから現在に至るまで40年以上の長いキャリアを誇る、説明不要の史上No.1女性ソウルシンガー、アレサ・フランクリン。
今回はその長いキャリアの中から1967年〜79年頃のAtlantic在籍時代の作品、そしてその中でもメロウで深みと広がりを感じさせるものを中心にセレクトしてみました。
なぜか年始になると聴きたくなるんですよね。強い精神性と優しさを併せ持ち、どこまでも前向きに歌うアレサのヴォーカルが。

僕のアレサ・フランクリンとの出会いなんですが、
「とりあえずソウルっていったらまずアレサを聴いてみよう!」というのとはちょっと違っていて、自分が好きだったバックミュージシャンの経歴をさかのぼっていったらアレサにたどり着いた、という感じです。
アレサのバックバンド、キング・カーティス率いるキングピンズは、世界最高のエレクトリックベーシスト、ジャコ・パストリアスのスタイルに大きな影響を与えたといわれるジェリー・ジェモット、日本ではDonny HathawayやStuffでのプレイで有名なギタリスト、コーネル・デュプリーをはじめ、チャック・レイニー、バーナード・パーディー等多くの名スタジオ系プレイヤーを輩出しているのですが、
直接のきっかけは、僕が19の時にバンドでコピーしたSteely Danの「Kid Charlemagne」という曲があまりに強力かつ衝撃的で「このリズム隊は何なんだ!」と調べてみたらチャック・レイニー&バーナード・パーディーのコンビネーション、そこから遡っていってキングピンズ、そしてその答えはアレサ・フランクリンでした〜ということで、これは聴かなきゃいかんだろうということで、聴き始めたのが始まりでした。
そしてそれ以降今まで、何度聴いても色褪せることはありません。

父は牧師、母はゴスペルシンガーという家庭環境から、一般的にはゴスペル・フィーリングがアレサのヴォーカルスタイルを説明する言葉になっていて、例えば大ヒット「Respect」等に代表される、これぞソウル!というのも、もちろん好きなのですが、
個人的にはジャズソウル的なフィーリングがあるメロウな曲でのアレサのヴォーカルが、好みです。
彼女の音楽的な深みがよりいっそう歌に反映されていて、それに呼応するかのように素晴らしいバックミュージシャンたちも本領を発揮、その懐の深さが堪能できる作品になっています。
アレサのゴスペルシャウト的な大ヒット曲以外知らなかった、という方がいましたら、ぜひ一度聴